熊本市京町歯科クリニックは地域の皆様のかかりつけ歯科医院を目指します。

 
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治療中断によるトラブル


「予約を入れていたけど、急に行けなくなってしまい、そのままになっている」
「痛みがなくなったので、もう大丈夫だと思った」

このような理由等で、歯科治療を中断してしまわれる方がいらっしゃいます。
しかし、治療を中断したままの状態で放置してしまうと、大きなトラブルの原因にも
なりかねません。

治療の中断は、治療をせずに放置するよりも悪い結果を招くこともあります。

何か事情があって、治療を中断されてしまった場合、同じ歯科医院には行き辛く
なってしまうこともあるかもしれません。しかし、他院へ行ってしまっては、最初の検査からやり直さなければなりません。患者さん、それぞれに事情があるのは歯科医院としても承知しております。

中断されている方は、是非、スケジュールなどを調整して治療を再開されますようにお願いいたします。

治療を中断してしまったときにおこるリスクについてご説明いたします。

① 歯の神経を取ったあとの治療中断のリスク

歯の中にある神経や、血管の通っている管のことを根管(こんかん)といいます。
虫歯の進行が神経まで達して痛みが出始める(図1)と、この神経を取り除く治療を行う必要があります。
この時、根管内の神経を取り除き、細菌が入り込まないように中を洗浄して、薬を詰める一連の処置を根管治療と呼びます(図2)。

神経をとってしまっていて、痛みを感じなくなったために中断してしまったという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

また、根の中の治療は、痛みがなくなった後も、まだ細菌や感染物質が残っていて、完全に消毒してしまうのには回数がかかり、根の治療が患者さんにとっては今何をしているのかよく分からない事も中断の原因となってしまいます。

根管治療は(図2)でもわかるように歯の内部の治療を行っています。細菌が入り込みやすい状態になっている上に、歯の内部は抵抗性が弱く、この段階で中断してしまうと虫歯が進行したり、感染を起こす原因になります。

根の中に入れている消毒薬は効果があるのが2~3週間が限度といわれています。1ヶ月ほどの中断になると再度細菌感染が起こっている事が多いと考えられています。

神経がないために、治療を中断しても痛みが出ることも少なく、気付かないうちに虫歯が進行してしまい、抜歯になることもあります。治療を中断してしまうと、歯の寿命を一気に縮めてしまいます。

根の治療に時間と回数がかかる事には当院としても申し訳なく思っております。

ご自身の歯でいつまでも食べて頂くために根管治療がどうしても必要になります。
治療に時間と回数がかかる事については、ご理解の程、宜しくお願い致します。
当院も少しでも治療期間の短縮に努めるよう改善していきたいと思っております。


② 仮歯・仮詰めを入れた状態での中断リスク
仮歯・仮詰めが入ると、見た目も機能も回復したように感じるために、そのまま治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。しかし、仮歯・仮詰めはあくまでも一時的な使用が目的で、長期的な使用を前提に作られていません。そして次回の治療がしやすいよう外しやすく施術されているので、歯との隙間が大きく、だ液や細菌が侵入しやすい状態にあります。

それに治療中の歯は虫歯の部分が機械で削られて、象牙質がむき出しになっています。
象牙質は健康な歯を覆っているエナメル質という部分よりも柔らかく、虫歯が進行しやすい状態です。

また、プラスチック製の仮歯は時間が経過すると、次第にすり減ってしまいます。
仮歯がすり減ってしまうと、すり減った部分を補正しようと隣の歯やかみ合わせの歯が移動してしまい、被せるために削ったスペースが、どんどん失われてきます。
改めて治療する際、スペースの不足などにより再び歯を削ることになり、歯の神経をギリギリで保存していた場合、神経を残せなくなることがあります。

被せ物の型を取った後で中断期間があると、被せ物がずれて適合しなくなる場合があります。歯型を取ったあとは、出来るだけ期間を開けずに最終的な被せ物(銀歯など)や詰め物を入れると、ぴったりと合います。

型取り後、1ヶ月以上経過してしまうと、被せ物などの調整に余分に時間がかかったり、作り直しとなりますので、通院回数が増えたり、追加で費用が発生します。

仮歯や詰め物は歯科技工士がみなさま1人1人のお口に合うように、一生懸命作製しております。型を取ったら、ご予約日にご来院いただきますようお願いします。

仮歯のまま中断している方は早急に治療を再開してください。


③ 虫歯に薬を詰めた状態での治療中断のリスク
虫歯を見つけたときは、いきなり治療を開始するのではなく、歯の神経を鎮静させるための薬を入れ、しばらく様子を見ることがあります。

一時的に虫歯の痛みが弱まり、穴もふさがったような状態になるために、虫歯が治ったように感じるかもしれません。
これは薬の鎮静作用のためで、虫歯が治ったわけではありません。一時的に痛みが和らぐことはあったとしても虫歯は自然には治りません。

この状態で放置してしまうと、虫歯の悪化を招き、その後の通院回数や治療費が大幅にアップします。ついには抜歯以外の治療法がなくなってしまうこともあります。

〈さいごに・・・〉
歯科治療期間中に、その医院に通院できなくなる場合、また受診の期間がかなり空くような状況が起こりそうなときは分かり次第、歯科医師にご相談ください。

最終来院日を考えながら治療を進め、出来る箇所は早く繰り上げたり、封鎖性の良い仮の詰め物で充填するなど、患者さんが数か月来れないことに対応した治療内容に変更することが出来ます。

ご自身の歯をしっかり残していくためには、以下のことが大切です
★治療を中断せずに最後まで根気よく通っていただくこと
★その後のメンテナンスを受けること
★ご自身の日頃の口腔内ケアをしっかり行うこと

 
     
     
   
 

患者様に寄り添った診療を心掛けております。特に予防歯科には力を入れており、
一生健康な歯でいられるよう、精一杯お手伝いをさせていただいております。

 
 
 
     
 
 
     
   
 

患者さんにスムーズに診察していただけるよう予約診療となっております。
ご来院される前にお電話・アプリにてご予約くださいますよう、お願いいたします。

 
 
 
※休診日 木・日曜日・祝日(祝日のある週の木曜日は診療あり)
※△は14:00~17:00 
 
     
   
 

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